ラベンダー(lavender)北の大地をモーヴ色に染めるハーブの女王、すがすがしい芳香でポプリや香料に
ラベンダーは、南フランスやスペイン東部の高地など地中海沿岸に自生し、はるか古代ギリシャ・ローマ時代から、暮らしをさまざまに彩ってきた。人々はラベンダーの風呂を楽しみ、防腐剤として用い、薬用としてラベンダーウォーターを作った。シェークスピアの作品にも登場し、19世紀のビクトリア女王も、このハーブをこよなく愛したという

シソ科ラバンデュラ属 多年生 小低木

苗の植付け適期9月

特徴 タネによって異なるが、おもに草丈は30〜100cmまである、葉は対生し、茎は生長とともに木質化する。花は紫のほか、ピンク、白、緑などがあり6〜8月、茎の先に穂になって咲く。全草に強い芳香があり、多くの精油が含まれる。

利用法・香料、ポプリ、入浴剤、石鹸など。

栽培のポイント 日当たり、水はけのよい土壌を好み、高温多湿を嫌う。平地よりも、風道しのよい 傾斜地のほうが良く育つ、鉢の用土は排水性のよいものを利用する。タネでも増やせるが、枝先を5cm位に切って土に挿す。挿し木で増やすのが一般的。

品種

A ラウァンデュラ グループ
スペインからギリシャまでの地中海地域、標高1、800mまでに分布。最近までスパイカグループと呼ばれていました。このグループのラベンダーは精油の生産や鑑賞用に広く利用されています.コモンラベンダー、スパイクラベンダー、ウーリーラベンダーなどの原種とその栽培品種、種間雑種が含まれます。灰緑色の葉は細長い線形で緑に鋸歯はなく、茎に対生し、上部に輪散花序を6=10個つけ、全体が穂状になります。各花序の苞葉は同じ位の大きさで、特に大きくなる苞葉は有りません。
コモンラベンダー スペインからギリシャにかけての内陸部《標高500〜1,800m》に分布している、耐寒性は強いが、高温多湿には弱い。最も良質の精油が採れる系統。いくつかの変種があり、多数の栽培品種が精油用・園芸用として選抜されています。開花期は初夏が中心ですが、秋にも咲く品種があります。
イングリッシュラベンダーやトゥルラベンダーと呼ばれることも有ります.
コモンラベンダー系の栽培品種 
@ ロイヤルパープルラベンダー 樹高60cm・花茎・花穂長い、ロイヤルパープル色のガク花色・香料用
A オカムラサキ・ラベンダー樹高60cm・花茎・花穂長い、パープルブルー色のガク・花色・香料用、北海道で育成。
B コモンアルバ・ラベンダー樹高60cm・花茎・花穂長い、グリーンのガク、白花。
C ヒッドコート・ラベンダー多花性の半矮性種。花茎・花穂とも短い、濃紫色のガク・花色、香り弱い。
D トウィッケルパープル・ラベンダー。早咲き、多花性の半矮性種、花茎・花穂はやや長く典型的なラベンダー色のガク・花色。
E スパイク・ラベンダー幅広の灰緑色葉、花茎長く、3本に分かれています。輪散花序は粗くなり花色薄い、コモン系より花期遅く、カンファー臭が強い。耐暑性強い。

ラバンディン コモンラベンダーとスパイクラベンダーとの自然交配または人工交配により出来た品種。不稔性で挿し木・株分けで繁殖します。耐暑性強く、強健で栽培しやすく、精油分多い。花茎長く、3本に分かれています。香りが強く開花期はコモン系より半月遅くなります。
ラバンディン系の栽培品種 
@ アラビアンアイト・ラベンダーほっそりとした花穂、バイオレット色のガク、ラベンダーの花色。グロッソ・ラベンダー多花性(1株300〜500本)で横広がりの樹姿。花茎太く長い。ボリュームある花穂はやや長く、ガク・花色ともバイオレット色。香り甘く強い、主要な香料種、ドライフラワー一種。
A プロバンス・ラベンダー 遅咲き、ガクはグリーンバイオレット、ラベンダー色の花。シールラベンダー多花性の高性種、樹姿は立性、花茎太く長い、ガクはグリーンバイオレット。

B ストエカス グループ
カナリア諸島、北アフリカ、スペイン〜トルコ、中東地域に分布。蜜に集まった 輪散花序は10段以上になり大きな苞葉につつまれています。また花序の先端に細長い上部苞葉をつけます。春開花。
ストエカス種には、いくつかの亜種がしられています。
@ストエカス・ラベンダー(フレンチラベンダー)最も古い時代から地中海地域において薬用や化粧用に利用された品種。半耐寒性、上部苞葉は短い、濃紫花。
A 白花フレンチ・ラベンダー やや小型、若緑色苞葉。白色
B ウィリデス・ラベンダー(イエローフラワーラベンダー)若緑葉、黄緑色の苞葉。黄白色花、非耐寒性。
Cペダンクラータ・ラベンダー ストエカスラベンダーの亜種で、花茎長く、花穂長く、上部苞葉も長い。
ペダンクラータ・ハイブリット系の栽培品種
@アボンビュー・ラベンダー 上部苞葉は赤味がかった紫色で細長く、大きく美しい品種。ニュージーランドで育成、耐寒性弱い。
Aマール・ラベンダー花穂長く、上部苞葉は紫色で大きく美しい品種、 耐寒性弱い。

C デンタータ グループ
カナリア諸島、北アフリカ、スペインに分布している。深く切れこんだ 鋸歯のある緑葉を持ち、花茎が厚く、花穂は短い。上部苞葉は小さい。ラベンダー色の苞葉と花色で、秋〜初夏に開花します。
デンタータラベンダー (フリンジラベンダー)原種
カンディカンス ラベンダーデンタータラベンダーの変種で灰緑葉。花色はやや薄い。

Dプテロストエカス グループ
カナリア諸島、北アフリカ、南西ヨーロッパに分布しています。深く切れこみのある緑葉はシダの葉の様に見えます。花茎長く、3本に分枝します。輪散花序につく花数は少ない。四季咲き性、非耐寒性。多くの野生種が含まれます。
@ ムルチフィダ・ラベンダー切れこみのある緑葉の表裏にはかなり長い毛が生えています、高さ70cm、生長が早く、やや耐寒性がある。香り強い。
Aピナータ・ラベンダー高さ80cm。深く切れこんだ葉には毛が少ない。花穂長く、花茎上部で3本に分枝、濃パープルブルー花、香りは弱い。非耐寒性。
Bカナリエンシス・ラベンダー ムルチフィーダに似ていますが、濃緑葉には毛がほとんどない。 非耐寒性。

E カエトスタキス グループインドに分布

F スブヌダ グループ アラビア、ソマリアに分布

Gその他
@ヘテロフィラ・ラベンダー(交配種スイートラベンダー)ラティフォリア×デンタータの交配。コモンラベンダーに似ているが葉に切れこみが入ります。樹勢強く、丈夫。ガクはグリーン、パープルブルーの花。香り強い。半耐寒性。
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